ソニア・ドローネー

ソニア・ドローネー

服飾芸術の誕生

フランスの画家ソニア・ドローネーは、衣服制作の分野でも活躍した。ソニアの「服飾芸術」の諸芸術への影響、前衛芸術とモードの相関の内に見出される現代性について論じる。

  • 著者
  • 朝倉三枝
  • 出版社
  • ブリュッケ / 星雲社
  • 出版年月
  • 2010年09月
  • ISBN
  • 9784434148170

フランスで活躍した画家のソニア・ドローネーは、絵画制作に携わる一方で、1910-20年代に衣服制作を行い、モードの世界で活躍した。本書は、ソニア自身が「服飾芸術」と呼んでいたその服作りが、絵画をはじめ、文学や舞踊、建築、映画、写真等の諸芸術と結びつきながら展開されていく過程をたどる中、前衛芸術とモードの相関の内に見出される現代性について論じた。

国際文化学研究科・准教授 朝倉三枝


目次

  • 第1部 絵画から衣服へ
    • シミュルタネの生成
    • ローブ・シミュルタネの誕生
    • ローブ・シミュルタネの特質と時代的意義
  • 第2部 詩と衣服
    • 文学への関心
    • 詩人たちとの交流
    • ローブ・ポエムの特質と時代的意義
  • 第3部 ブティック・シミュルタネ
    • 運動学的シミュルタネ―一九二四年サロン・ドートンヌ
    • 現代の様式―一九二五年アール・デコ展
  • 第4部 未来のモード
    • ティッシュ・パトロン
    • 芸術家と未来のモード