変貌する清盛

変貌する清盛

『平家物語』を書きかえる

幾多の悪行を犯し、その因果で滅んだとされる平清盛。だが、平家物語において清盛は必ずしも悪人として描かれてはいない。後世の人々による悪人としての清盛像の創出と変遷を読み解く。

  • 著者
  • 樋口大祐
  • 出版社
  • 吉川弘文館
  • 出版年月
  • 2011年02月
  • ISBN
  • 9784642057158

おごる平家は久しからず―幾多の悪行を犯し、その因果で滅んだ人物とされる平清盛。だが、『平家物語』に描かれる清盛は決して悪人としてのイメージのみにはとどまらない。後世の人々は、彼の「悪行」をどう読みかえてきたのか。同時代の『玉葉』『愚管抄』から国定教科書、吉川英治・宮尾登美子らの現代小説まで、清盛像の創出とその変遷を読み解く。

吉川弘文館 書籍紹介より


目次

  • 子どもたちの清盛 —プロローグ
  • 同時代人にとっての清盛
  • 『平家物語』の中の清盛
  • 検非違使文学としての『平家物語』
  • 変貌する清盛
  • 『平家物語』を書きかえる
  • 海港都市と「清盛の子どもたち」の系譜 —エピローグ