ヒッグス粒子の見つけ方

ヒッグス粒子の見つけ方

質量の起源を追う

最先端の素粒子実験で何が行われ、どのようにヒッグスの探索を進めているかを、数式を用いず平易に解説。

  • 著者
  • 戸本誠, 花垣和則, 山崎祐司
  • 出版社
  • 丸善出版
  • 出版年月
  • 2012年12月
  • ISBN
  • 9784621086179

素粒子の質量は、星や銀河であふれた現在の宇宙の姿を生み出した源で、ヒッグス粒子はその質量の起源を解明する鍵を握っています。

ヒッグス粒子は長年発見されず、素粒子物理学最大の謎の1つといわれてきました。

「どうして、ヒッグス粒子は見つからなかったのか。」この問いに答えるためには、ヒッグス粒子をどのように見つけようとしているのか、つまり最先端の素粒子実験について知る必要があります。

本書「ヒッグス粒子の見つけ方」では、最先端の素粒子実験で何が行われ、どのようにヒッグスの探索を進めているかを、数式を用いず平易に解説します。

宇宙と素粒子のつながり、ヒッグス粒子が質量を生み出す仕組み、といった基本から、ヒッグス粒子発見後の素粒子物理学の展望まで。ヒッグス粒子と素粒子実験が凝縮された一冊です。

理学研究科・准教授 山崎祐司


目次

  • 1 宇宙の姿を決める素粒子の質量
  • 2 素粒子とその世界
  • 3 素粒子の世界、最大の謎—質量の起源
  • 4 加速器でさぐる素粒子の世界
  • 5 ヒッグス粒子の見つけ方
  • 6 ヒッグス発見を超えて