纒向から伊勢・出雲へ

纒向から伊勢・出雲へ

纒向遺跡の建築群を建築史の立場から復元。古事記、日本書紀の記述との一致点を示し、伊勢神宮と出雲大社の起源ならびに建築と祭儀の本質を解明。

  • 著者
  • 黒田龍二
  • 出版社
  • 学生社
  • 出版年月
  • 2012年02月
  • ISBN
  • 9784311300844

本書では、纒向遺跡の建築群を建築史の立場から復元した。その建築群が初期ヤマト王権の王宮であることは疑いなく、日本国家は纒向遺跡から始まったとみられる。日本国家の起源や伊勢神宮・出雲大社の起源は、日本書紀、古事記に記述されているが、今までは神話に近いものと考えられていた。本書は、記紀の記述が纒向遺跡のありかたと極めてよく一致することを示すと同時に、伊勢神宮と出雲大社の起源ならびに建築と祭儀の本質を解明した書物である。

工学研究科・教授 黒田龍二


目次

  • 序章 本書の位置づけと方法
  • 第1章 纒向遺跡の復元
  • 第2章 纒向から伊勢・出雲へ —記紀の検討による復元建物D、Cの性格
  • 第3章 出雲大社の本殿と祭祀
  • 第4章 出雲大社境内遺跡と出雲大社本殿の復元 —鎌倉時代の出雲大社本殿
  • 第5章 神宮の祭儀と建築
  • 第6章 纒向遺跡にみる神宮と出雲大社の源流