ハプスブルク史研究入門

ハプスブルク史研究入門

歴史のラビリンスへの招待

かつて「帝国」を作り上げたハプスブルク家。その諸領邦を一つの政治体として、11世紀から21世紀に及ぶ歴史を素描する。

  • 著者
  • 大津留厚, 水野博子, 河野淳, 岩崎周一
  • 出版社
  • 昭和堂
  • 出版年月
  • 2013年05月
  • ISBN
  • 9784812213155

ハプスブルク家を君主とする諸領邦の集合体を一つの政治体として、11世紀から21世紀に及ぶ歴史を素描しながら研究への道しるべを示した世界初の試み。

人文学研究科・教授 大津留厚


目次

  • 第Ⅰ部 近世前期
    • 総論 拡大するハプスブルク
    • 第1章 領邦君主から皇帝へ
    • 第2章 ネーデルラントの統一と分裂
    • 第3章 スペイン・ハプスブルク
    • 第4章 ハンガリー・ボヘミア
    • 第5章 オーストリア諸邦
  • 第Ⅱ部 近世後期
    • 総論 「英雄の時代」と「啓蒙の世紀」
    • 第6章 農村と地方都市
    • 第7章 南ネーデルラントにみる「国民概念の変遷」
    • 第8章 「帝都」ウィーンの宮廷社会
    • 第9章 啓蒙の担い手たち
    • 第10章 聖界領邦ザルツブルクとその世俗化
  • 第Ⅲ部 近代
    • 総論 ナポレオン戦争からハプスブルク君主国の崩壊まで
    • 第11章 ハプスブルクの国制
    • 第12章 ハプスブルクの軍制と外交
    • 第13章 言語と民族/国民の間
    • 第14章 近代社会のダイナミズム
    • 特別寄稿 ハプスブルク君主国とEU
  • 第Ⅳ部 現代
    • 総論 ポスト・ハプスブルクという射程
    • 第15章 自由の限界、福祉の境界
    • 第16章 新しい国家、健やかな子
    • 第17章 文化空間としてのユーゴスラヴィア