海上輸送の三原則

海上輸送の三原則

海上輸送の安心・安全、環境保全対策、そして経済性を、国際物流を支える「海上輸送の三原則」とし、これらを統合した新分野を開拓する。

  • 著者
  • 神戸大学海上輸送の三原則編集委員会
  • 出版社
  • 海文堂出版
  • 出版年月
  • 2013年07月
  • ISBN
  • 9784303164102

神戸大学大学院海事科学研究科から申請した文部科学省特別教育研究推進(研究推進)に、「輸送の三原則を統合した国際海上輸送システム創出の研究」(平成20年から23年)が採択された。本書では、当該研究の主要な成果を、第1部「海上輸送の安全・安心」、第2部「海上輸送の環境保全対策」、第3部「海上輸送の経済性」、そして第4部「輸送の三原則の統合」の4部構成で提示した。これら3つの原則のどれか1つが欠けても、「持続可能な海上輸送」は行えない。本書は、海上輸送の三原則に係る研究の最前線を平易に解説している。

神戸大学海上輸送の三原則編集委員会


目次

  • 第1部 海上輸送の安心・安全
    • 第1章 海上輸送の安心・安全の概念
    • 第2章 気象・海象の数値予報
    • 第3章 航海と最適航法
    • 第4章 実海域航行船舶の性能
  • 第2部 海上輸送の環境保全対策
    • 第1章 船舶運航にともなう生物の越境移動
    • 第2章 エンジン排出物質の拡散と低減技術
    • 第3章 海上流出した原油の高精度拡散予測
  • 第3部 海上輸送の経済性
    • 第1章 海上輸送の費用
    • 第2章 海上輸送の外部費用
    • 第3章 コンテナ船の減速運航と社会的費用
  • 第4部 輸送の三原則の統合