光合成生物の進化と生命科学

光合成生物の進化と生命科学

光合成生物がいつ生まれ、どのように進化・多様化してきたか、今後どう変わっていくかの予想を、進化系統学、生態学、ゲノム学など多方面の専門家が、それぞれわかりやすく解説。

  • 著者
  • 三村徹郎, 川井浩史 編著
  • 出版社
  • 培風館
  • 出版年月
  • 2014年06月
  • ISBN
  • 9784563078133

地球上のほとんど全ての生物は、太陽エネルギーに依存して生きています。生物が自らの体を作りあげ、生活し、再生産するためには、藻類や陸上植物などが、光合成と呼ばれる反応により、二酸化炭素と水などから太陽エネルギーを用いて有機物を作り出すことが不可欠です。

これら光合成を行える生物群は、「光合成生物」と呼ばれ、約30億年前に誕生し、地球の環境全体を変化させながら、進化・多様化し、繁栄を続けてきました。われわれ人類を含む動物の生存は、すべてこれら「光合成生物」の繁栄に依存しています。

本書は、「光合成生物」がいつ生まれ、どのように進化・多様化し、現在に至っているか、また人類との関わり合いの中で、今後どのように変わっていくと考えられるかを、進化系統学、生態学、生理学、ゲノム学、分子育種学など多方面の専門家が、それぞれの言葉でわかりやすく解説した、他に類をみない教科書です。本書をもとに、地球における生命の源のありようを考えてみて下さい。

理学研究科・教授 三村徹郎 / 内海域環境教育研究センター・教授 川井浩史


目次

  • 1章 光合成生物という生命の生き方
  • 2章 光合成の本質を探る
  • 3章 光合成生物の歴史と多様性
  • 4章 海・湖沼での光合成生物(藻類・水草)の暮らしとそれを支えるメカニズム
  • 5章 陸上環境への適応と、環境シグナルの受容
  • 6章 真核光合成生物のゲノム科学
  • 7章 バイオテクノロジーの現状と課題
  • 8章 人類がもたらす地球環境変動と植物