現代ドイツ政治

現代ドイツ政治

統一後の20年

東西統一から20年の間に、ドイツの政治はどのように変容したのか。政治力学と政策の両面から検討。

  • 著者
  • 西田慎, 近藤正基 編著
  • 出版社
  • ミネルヴァ書房
  • 出版年月
  • 2014年11月
  • ISBN
  • 9784623072040

東西統一から20年の間に、ドイツの政治はどのように変容したのでしょうか。本書では、政治力学(第1部)と政策(第2部)の両面から検討しています。

第1部では、まず、キリスト教民主・社会同盟から自由民主党まで、ドイツの主要政党が論じられます(第1~5章)。政党ばかりでなく、強力な団体が活発に活動していることや、国際関係のなかでドイツ政治が動いていることを考慮して、労使関係(第6章)とEUとドイツの関係(第7章)に関する章を設けています。第2部の第8、9章では、外交政策と福祉政策という、統一以前から主要争点となっている政策が論じられます。加えて、第10~12章では、近年、国内外で注目を集め、中心的な争点となりつつある政策群(家族政策、脱原子力政策、移民政策)が取りあげられます。そして、序章では、政治アクターをとりまく環境や政策が展開してきた背景(歴史的経緯や政治制度)について解説しています。

序章を除く各章の冒頭に「この章で学ぶこと」を載せており、わかりやすい文体で書かれているので、初学者でも無理なく読み進めることができると思います。学部生・大学院生のみなさんに読んでいただけたらと思います。

国際文化学研究科・准教授 近藤正基


目次

  • 序章 現代ドイツ政治とは何か――歴史と政治制度
  • 第Ⅰ部 ドイツの政治力学
    • 第2章 社会民主党
    • 第3章 緑の党
    • 第4章 左翼党
    • 第5章 自由民主党
    • 第6章 労使関係
    • 第7章 EUとドイツ
  • 第Ⅱ部 ドイツの政策展開
    • 第8章 外交政策
    • 第9章 福祉政策
    • 第10章 家族政策
    • 第11章 脱原子力政策
    • 第12章 移民政策