ゲマインシャフト都市

ゲマインシャフト都市

南太平洋の都市人類学

「ゲマインシャフト(共同社会)=村落」「ゲゼルシャフト(利益社会)=都市」の二元論を捨て、「共同社会=都市」の概念を提起。

  • 著者
  • 吉岡政徳
  • 出版社
  • 風響社
  • 出版年月
  • 2016年02月
  • ISBN
  • 9784894892187

本書は、従来の社会科学的議論において成立してきた「ゲマインシャフトとしての村落」vs「ゲゼルシャフトとしての都市」という二項対立的世界観を、南太平洋の都市におけるフィールドワークでの実態分析によって批判し、新たに「ゲマインシャフト都市」という概念を提起することで、新たな都市論を人類学的に展開することを目論んでいる。

国際文化学研究科・教授 吉岡 政徳


目次

  • 第1章 都市とは —「都市的なるもの」と「都市らしさ」
  • 第2章 南太平洋における都市の諸相
  • 第3章 ヴィレッジと呼ばれる首都
  • 第4章 アメリカ軍の建設したキャンプ都市
  • 第5章 都市文化としてのカヴァ・バー
  • 第6章 都市におけるエスニシティの誕生
  • 第7章 南平洋の都市における公共圏と親密圏の可能性
  • 第8章 ゲマインシャフト都市にみるもう一つ別の共同体