刀の明治維新

刀の明治維新

「帯刀」は武士の特権か?

刀は誰が差すものなのか。武器からファッション・身分標識・旧弊のシンボルへと移り変わる姿を追い、「帯刀」の本当の意味に迫る。

  • 著者
  • 尾脇秀和
  • 出版社
  • 吉川弘文館
  • 出版年月
  • 2018年07月
  • ISBN
  • 9784642058728

明治維新は「武士」から刀を奪った——。刀を腰に差す「帯刀(たいとう)」=武士の特権という今日の〝常識〟は、はたして正しいのか。江戸~明治初年まで、誰が、何のために帯刀し、人々のまなざしはいかに変わっていったのか。虚栄と欲望がからみ合い、武器からファッション・身分標識・旧弊のシンボルへと移り変わる姿を追い、「帯刀」の本当の意味に迫る。

吉川弘文館 書籍紹介より


目次

  • 帯刀とはなにか —プロローグ
  • 帯刀の誕生と変質 —武器・ファッション・身分標識
  • 身分標識としての帯刀 —「帯刀人」の登場
  • 虚栄と由緒と混乱と —ひろがる「帯刀」のゆくえ
  • 明治初年の帯刀再編 —消えゆく身分標識
  • 身分標識から旧弊・凶器へ —貶められた最期
  • 刀を差せない日 —エピローグ