長期学外学修のデザインと実践

長期学外学修のデザインと実践

学生をアクティブにする

2015年度にスタートした文部科学省「長期学外学修プログラム」について、政策的・学術的背景を解説し、採択された12校の挑戦的な実践事例やその成果と課題を紹介する。

  • 著者
  • 澤邉潤, 木村裕斗, 松井克浩 編著
  • 出版社
  • 東信堂
  • 出版年月
  • 2019年05月
  • ISBN
  • 9784798915548

2015年度から文部科学省「大学教育再生加速プログラム (AP)」のテーマⅣ「長期学外学修プログラム (ギャップイヤー)」がスタートし、本学の「神戸グローバルチャレンジプログラム (神戸GCP)」を始めとして、国公私立大・短大・高専で計12校が採択されています。この「長期学外学修プログラム (ギャップイヤー)」では、クォーター制の導入といった学事暦の工夫によって、学外のプロジェクト型学習 (PBL)・インターンシップ・ボランティア・留学等が推進されており、各校が様々な取組を行っています。

本書は、政策的・学術的背景について理論的に解説するとともに、採択された12校の挑戦的な実践事例の詳細やそこで生じた成果と課題を一冊にまとめたものです。学外での濃密な経験と学修が、高等教育のどのような新たな地平を切り拓いているのか、採択校の先進的な取組から知ることができます。

大学教育推進機構


本書は各大学教職員による共著であり、神戸大学所属教員では、国際文化学研究科 教授 阪野智一、大学教育推進機構 特命助教 友松史子が一部を執筆しています。

目次

  • 第1部 高等教育改革の動向とAPテーマⅣ
    • 第1章 大学教育の質的転換とギャップイヤー
    • 第2章 大学改革は成功したのか?
    • 第3章 「長期学外学修」で大学教育の何が変わるのか?
  • 第2部 各大学の取組み実践事例の考察
    • 事例1 小樽商科大学におけるグローカル教育プログラム―小樽商科大学
    • 事例2 新潟大学における長期学外学修と初年次教育改革の取り組み―新潟大学
    • 事例3 神戸グローバルチャレンジプログラムと学びの動機付け―神戸大学
    • 事例4 地域貢献に資する人材づくりとインターンシップ―福岡女子大学
    • 事例5 ハイブリッド留学の挑戦―工学院大学
    • 事例6 ギャップタームと女性のエンパワーメント―津田塾大学
    • 事例7 グローバル創造力の養成を目指して<梅春学期>の新設とその展開―文化学園大学
    • 事例8 武蔵野フィールド・スタディーズ(長期学外学修プログラム)の取り組み―武蔵野大学
    • 事例9 東京工科大学におけるコーオプ教育プログラムの実施―東京工科大学
    • 事例10  リーダシッププログラムとしてのAP長期学外学修プログラム(ギャップイヤー)―浜松学院大学
    • 事例11 長崎短期大学における長期学外実習―長崎短期大学
    • 事例12  宇部工業高等専門学校における長期学外学修への取り組みと4学期制を活かした教育改革―宇部工業高等専門学校