新・大学生物学の教科書《第2巻 分子遺伝学》

新・大学生物学の教科書《第2巻 分子遺伝学》

カラー図解 アメリカ版

細胞の分裂と機能を司る遺伝子の構造と機能、それを研究する分子遺伝学について説明する。世界基準の教科書の完全改訂版邦訳書、第2巻。

  • 著者
  • D. サダヴァ 著/中村千春, 石崎泰樹 監訳/小松佳代子
  • 出版社
  • 講談社
  • 出版年月
  • 2021年03月
  • ISBN
  • 9784065137444

『カラー図解 アメリカ版 新・大学生物学の教科書』シリーズは、米国の生物学教科書『LIFE』(11 edition) から「細胞生物学」、「分子遺伝学」、「分子生物学」の3つの分野を抽出して翻訳したものである。『LIFE』のなかでも、この3つの分野は出色のできであり、その図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。図版を眺めるだけでも生物学の重要事項をおおよそ理解することができるが、その説明もまことに要領を得たもので、なおかつ奥が深い。

『LIFE』は全58章からなる教科書で、学生としての過ごし方や実験方法からエコロジーまで幅広く網羅している。世界的に名高い執筆陣を誇り、アメリカの大学教養課程における生物学の教科書として、最も信頼されていて人気が高いものである。例えばマサチューセッツ工科大学(MIT)では、一般教養科目の生物学入門の教科書に指定されており、授業はこの教科書に沿って行われているという。本シリーズを手に取るのは。主に次のような読者であろう。第一は生物学を学び始めて学校の教科書だけでは満足できない高校生。彼らにとって本書は生物学のより詳細な俯瞰図を提供してくれるだろう。第二は大学で生物学・医学を専門として学び始めた学生。彼らにとっては、生物学・医学の大海に乗り出す際の良い羅針盤となるに違いない。第三は現在のバイオテクノロジーに関心を持つが、生物学を本格的に学んだことのない社会人。彼らにとっては、本書は世に氾濫するバイオテクノロジー関連の情報を整理・理解するための良い手引書になるだろう。

講談社 書籍紹介より


目次

  • 第8章 細胞周期と細胞分裂
  • 第9章 遺伝、遺伝子と染色体
  • 第10章 DNAと遺伝におけるその役割
  • 第11章 DNAからタンパク質へ:遺伝子発現
  • 第12章 遺伝子変異と分子医学
  • 第13章 遺伝子発現の制御