経営学の開拓者たち

経営学の開拓者たち

神戸大学経営学部の軌跡と挑戦

全国に先駆けて「経営学部」を創設した神戸大学。経営学という学問領域が神戸高商で誕生して以来の歴史的発展の経緯を辿り、これからの経営学のありようを考えた渾身の著作。

  • 著者
  • 上林憲雄, 清水泰洋, 平野恭平 編著
  • 出版社
  • 中央経済社
  • 出版年月
  • 2021年04月
  • ISBN
  • 9784502377518

日本の経営学の出発点は神戸大学にあった。神戸大学経営学部は、全国に先駆けて作られた日本初の経営学部である。

平井泰太郎が、神戸大学の前身である神戸商業大学において日本初となる「經營學」の授業を開講して約100年。昨今では、経営学部が創設された当時の状況や今日の隆盛に至る発展過程を知る人々も少なくなった。この歴史を何としても後世に伝承し、未来へと紡いでいきたい—こうした強い思いのもと企画されたのが本書『経営学の開拓者たち』である。

神戸大学経営学部は、これまでの歴史と伝統を踏まえつつ、経営学の各領域における根本問題を探究するとともに、常に時代の要請を先取りし、新しい諸課題にも挑戦を続けてきた。読者各位には、本書を通じ、この神戸の地で経営学を切り拓いてきた先人たちの奮闘努力を、それぞれの時代の文脈からお読み取りいただければ幸いである。

経営学研究科 教授 上林 憲雄


目次

  • プロローグ 神戸大学と経営学の歩み
  • 1 経営学の生成と発展
    • 平井泰太郎と経営学
    • 経営学科と経営計録講習所の設置
    • 附属経営学専門部の設置と経営学部の独立
    • 神戸大学の開学と経営学部の誕生
    • 神戸大学経営学部の確立期
    • 社会人大学院の設立と展開
    • 大学院重点化と国立大学法人化
    • 学部生・大学院生の入学と進路
  • 2 教育研究分野の展開
    • アカデミア発の実践的叡智—経営戦略
    • 組織づくりとマネジメント—経営組織・経営管理
    • 人間と経営—経営労務・人的資源管理
    • ものづくりと経営—工業経営
    • 資本の調達と運用—経営財務
  • エピローグ 神戸大学経営学部の使命