コロナショックと就労

コロナショックと就労

流行初期の心理と行動についての実証分析

就労者への2度の調査で明らかにした、2020年、新型コロナウイルス感染症が流行したパンデミック下の仕事や生活の実態。今後の政策、経営戦略などにとって貴重なデータを提示。

  • 著者
  • 江夏幾多郎, 服部泰宏, 吉直人, 麓仁美, 高尾義明, 矢寺顕行
  • 出版社
  • ミネルヴァ書房
  • 出版年月
  • 2021年11月
  • ISBN
  • 9784623092499

新型コロナウイルス感染症の流行が就労や経営に大きな影響を及ぼしだした2020年3月に研究仲間と立ち上げた調査プロジェクトの成果です。

著者間でのやり取りのほとんどをオンライン上で行ったという点でも、今という時代が投影されています。

経済経営研究所 准教授 江夏幾多郎


目次

  • 序章 研究の背景
  • 第1章 分析枠組みと先行研究レビュー
  • 第2章 プロジェクトの概要
  • 第3章 COVID-19流行下の就労者(1):個人特性の記述
  • 第4章 COVID-19流行下の就労者(2):生活・就労上の変化
  • 第5章 COVID-19流行下の就労者(3):変化する状況への適応
  • 第6章 関係性とコミュニケーション機会の変化
  • 第7章 リモートワークの背景と効果
  • 第8章 COVID-19流行下での両利き行動を導くもの
  • 第9章 感情的相反性が引き起こす創造的行動
  • 第10章 就労者の幸福感の多義性とその先行要因
  • 第11章 最も不安を感じているのは誰か
  • 第12章 仕事と家庭の両立
  • 第13章 どのような就労者が所属企業を退出したのか
  • 第14章 所得が低い人々にとっての感染防止行動
  • 第15章 年代によるCOVID-19感染防止行動や心理的影響の差異
  • 終章 研究から得られた示唆
  • 補論1 日本におけるCOVID-19流行と社会的対応
  • 補論2 リモートワーク実施に伴う職務特性の変化