地中海と人間

地中海と人間

原始・古代から現代まで《Ⅱ 14世紀から現代》

有史以前から現代に至る2万5000年、交易、戦争、文化・宗教的交流など人間の関係の網の目をたどり、海をまたいだ「人間の歴史」として描き直した地中海史の決定版。全2分冊。

  • 著者
  • デイヴィド・アブラフィア 著/高山博 監訳/佐藤昇, 藤崎衛, 田瀬望
  • 出版社
  • 藤原書店
  • 出版年月
  • 2021年11月
  • ISBN
  • 9784865783308

地中海を渡る多様な文化圏の人々が交錯・衝突する様を先史時代から現代まで描き上げた大作です。地中海史に関する記念碑的著作の邦訳書を得たことで、地中海周辺の交易・文化的交流・対立と寛容といった研究が我が国でも一層進展することが期待されます。

人文学研究科 教授 佐藤昇


目次

  • 第Ⅳ部 第四の地中海 1350-1830年
    • 第1章 ローマ皇帝になろうとした者たち 1350-1480年
    • 第2章 西方での変化 1391-1500年
    • 第3章 神聖なる同盟と神聖ならざる同盟 1500-50年
    • 第4章 アクデニズ(白き海)をめぐる戦い 1550-71年
    • 第5章 地中海の無法者たち 1571-1650年
    • 第6章 絶望のなかのディアスポラ 1560-1700年
    • 第7章 他者を鼓舞する 1650-1780年
    • 第8章 ロシアの視点からの眺め 1760-1805年
    • 第9章 デイ、ベイ、バショー 1800-30年
  • 第Ⅴ部 第五の地中海 1830-2014年
    • 第1章 二つはいつか交わる 1830-1900年
    • 第2章 ギリシア人と非ギリシア人 1830-1920年
    • 第3章 オスマン帝国の退場 1900-18年
    • 第4章 四・五都物語 1900-50年
    • 第5章 「我らが海」再び 1918-45年
    • 第6章 ばらばらになった地中海 1945-90年
    • 第7章 最後の地中海 1950-2014年
  • 結論 海を渡る