各地の「食」をとおして、その土地の農業や漁業のあり方、人間以外の生物たちとの関係を見つめ直す。人間中心の民族誌ではない、異種間の交流を描いたマルチスピーシーズ民族誌。
牡蠣がつくり育てられているとき、ウルシを掻くとき、乳牛とダンスレッスンするとき。
気鋭の研究者たちが各地の「食」をめぐる営みをフィールドワークし、そこで行われている農業や漁業のあり方、そして人間以外の生物たちとの関係を見つめ直す。それは、まったく新しいかたちで私たちが「ともに生きる」ことの複雑さに対峙する営為でもあった。文化人類学の複数の研究潮流が合流しながら発展を続ける、マルチスピーシーズ民族誌への招待状。
青土社 書籍紹介より