食う、食われる、食いあう

食う、食われる、食いあう

マルチスピーシーズ民族誌の思考

各地の「食」をとおして、その土地の農業や漁業のあり方、人間以外の生物たちとの関係を見つめ直す。人間中心の民族誌ではない、異種間の交流を描いたマルチスピーシーズ民族誌。

  • 著者
  • 近藤祉秋, 吉田真理子
  • 出版社
  • 青土社
  • 出版年月
  • 2021年11月
  • ISBN
  • 9784791774227

牡蠣がつくり育てられているとき、ウルシを掻くとき、乳牛とダンスレッスンするとき。

気鋭の研究者たちが各地の「食」をめぐる営みをフィールドワークし、そこで行われている農業や漁業のあり方、そして人間以外の生物たちとの関係を見つめ直す。それは、まったく新しいかたちで私たちが「ともに生きる」ことの複雑さに対峙する営為でもあった。文化人類学の複数の研究潮流が合流しながら発展を続ける、マルチスピーシーズ民族誌への招待状。

青土社 書籍紹介より


目次

  • 序章 人間以上の世界から「食」を考える
  • 第1章 牡蛎がつくり育てられているとき —タスマニアと三重の事例から
  • 第2章 乳牛とのダンスレッスン —北十勝の事例から
  • 第3章 種苗の産業化で人と野菜の対話は失われるのか —日本の種苗会社四社の事例から
  • 第4章 ウルシと共に生きる —関西の二つの山村地域から
  • 第5章 破壊された森とヤマアラシの生 —マレーシアの事例から
  • 第6章 嗅ぎあう世界の狩猟と獣害 —九州山地の事例から