ナチ・ドイツにおける労働動員

ナチ・ドイツにおける労働動員

ドイツ人、外国人、強制収容所囚人:ユンカース航空機・発動機製作所を事例に

ナチ体制下の強制収容所システムとそこにおける労働を、当時の航空機・軍用機生産のトップメーカーであったユンカース社の労働現場から解明。

  • 著者
  • 増田好純 著/大津留厚, 石田勇治
  • 出版社
  • 神戸大学出版会 / 神戸新聞総合出版センター
  • 出版年月
  • 2022年11月
  • ISBN
  • 9784909364180

ナチ体制下の強制収容所システムとそこにおける労働を、ナチズムの申し子と言われるユンカース社の工場における労働の現場に着目して解明し、ナチ収容所とドイツ社会の関係に新しい視角から切り込んでいく。

本書は2021年に突然の病で永眠されたドイツ現代史研究者増田好純氏の学位論文と関連論文から構成。氏が修士課程を過ごした神戸大学から、東京大学ドイツ・ヨーロッパ研究センター (DESK) の協力とドイツ学術交流会 (DAAD) の支援を受けて公刊。

神戸大学出版会 書籍紹介より


目次

  • ナチ・ドイツにおける労働動員 ―ドイツ人、外国人、強制収容所囚人:ユンカース航空機・発動機製作所を事例に―
    • 序章 はじめに
    • 第一章 強制収容所システムの成立と展開(~1941/42年)
    • 第二章 ヴァイマル期からナチ期初頭におけるユンカース社の前史的展開
    • 第三章 ユンカース社における労働動員 ――ドイツ人従業員の「工場共同体」
    • 第四章 JFMにおける労働動員政策の先鋭化
  • ナチ強制収容所とドイツ社会 ―国家による暴力独占の境界線―