L2英語学習者の産出（作文・発話）を体系的に収集する「学習者コーパス」を用いた研究は、これまで欧州が中心でした。

本書は、著者が開発している世界最大級のアジア圏英語学習者コーパス「ICNALE」の設計理念と構築過程を詳細に記述するとともに、ICNALEのデータを通じて、アジア圏学習者のL2産出に見られる語彙・文法・語用論・個人差・評価の問題を様々な観点から分析しています。

本書の出版は、アジアにおける学習者コーパス研究のさらなる発展の一助になるものと期待されます。

大学教育推進機構／国際文化学研究科／数理・データサイエンスセンター　教授　石川慎一郎

目次

• Part 1: Introduction to the Learner Corpus Research
  • 1. Learner Corpus Research: An Overview
  • 2. ICNALE: Major Features
  • 3. ICNALE: Modules
• Part 2: Aspects of Asian Learners’ L2 English Use
  • 4. Vocabulary
  • 5. Grammar
  • 6. Pragmatics
  • 7. Individual Differences
  • 8. Assessment
  • 9. Conclusion