本書は、学校教育におけるゆとり教育や入試個性化の、就業後の労働市場における労働者の評価および30年後の研究開発力への影響、家庭教育における子どもの頃の躾、子育て型、誉め方・叱り方が、成人後の子供の成功に与える影響、また、より一般的な日本人の幸福度、行動変容と思考パターンが与える影響についての分析からなります。 終章で、多くの保護者が学校に望んでいる安心・安全と学力の問題を最重要課題として取り組むことによって、児童生徒の暴力を激減させ、学力を向上させてきた大阪市の事例を取り上げています。
経済経営研究所・特命教授 西村 和雄