ポーポキ、友情って、なに色?

ポーポキ、友情って、なに色?

ポーポキのピース・ブック2

主人公である「ねこのポーポキ」の日常生活を描きながら、五感を使って友情のイメージを膨らませ、人間と人間あるいは他の生き物との関係、さらに平和の問題にも目を向ける。

  • 著者
  • Ronni Alexander 文・絵
  • 出版社
  • エピック
  • 出版年月
  • 2009年04月
  • ISBN
  • 9784899851486

『 Popoki, What Color is Friendship? 』

ポーポキがまたやってきました! 2007年に出版された『ポーポキ、平和って、なに色?ポーポキのピース・ブック1』に次いで、平和の絵本の第二弾『ポーポキ、友情って、なに色?ポーポキのピース・ブック2』(文・絵 ロニー・アレキサンダー、日英、32頁、エピック、2009.4) が発行されました。 主人公は、ねこのポーポキ (ハワイ語で「ねこ」のこと) で、今度は、ポーポキの日常生活を描きながら、「友情」を取り上げ、問いかけます。前半は、友情のにおいや味、色を聞くことで、五感を使って、友情のイメージを膨らませます。後半では、私たちの生活において生じる問題に焦点を当てて、多様性や排除、夢を語りあうこと、コミュニケーションといった内容で、人間と人間あるいは他の生き物との関係について考えるきっかけを提供し、やがて平和の問題にも目を向けます。

平和を脅かすものは、遠く離れた国での戦争や武力紛争だけではなく、いじめや差別など、私たちの身近なところにもあり、私たちはみな、それらに何らかのかかわりを持っています。自分のことや社会とのかかわり方を考え、その気づきをきっかけに、平和の創造のために自分にできることを見つけて、行動に移すことが本書のねらいです。

この本を一人で読むことはもちろんのことですが、親子や友だち、クラスメートと一緒に読んで話し合っていただきたい。私は教室以外にも、2006年に立ち上げた「ポーポキ・ピース・プロジェクト」の活動で、日本国内外でのワークショップなどにおいてピース・ブック2を使って、ポーポキの仲間をさらに増やしながら世界各地での平和の創造に役立てたい。

大学院国際協力研究科教授・ロニー・アレキサンダー