選挙運動や投開票の方法など、選挙をどのように行うのか（＝選挙管理）という問題を、政治学的・行政学的に分析する。二国間・多国間比較、日本の選挙管理行政、そして国際的な選挙管理のモデルとみなされている韓国の選挙管理の実態について詳しく説明する。

法学研究科・教授　大西裕

目次

• 序章　選挙管理へのアプローチ
• 第１部　選挙管理機関の多様性
  • 第１章　民主主義と選挙管理
  • 第２章　選挙ガバナンスに関する研究の動向と展望
  • 第３章　自己拘束的制度としての選挙管理システム──韓国とフィリピンの比較研究
  • 第４章　選挙管理機関の独立性──計量分析による各国比較
• 第２部　日本の選挙管理
  • 第５章　戦前から戦後への日本の選挙管理──信頼性と政治的安定をめぐって：1889-1952年
  • 第６章　日本の選挙管理委員会について
• 第３部　「韓国モデル」の実証分析
  • 第７章　韓国における選挙管理機関の立法への影響力
  • 第８章　韓国における選挙区画定の政治過程──選挙区画定委員会と政治改革特別委員会の間
  • 第９章　韓国の選挙管理委員会の準司法機能──選挙法違反取り締まりと民主主義
  • 第10章　韓国の選挙管理委員会のもうひとつの役割──市民教育