グローバル・マネーフローの実証分析

グローバル・マネーフローの実証分析

金融危機後の新たな課題

グローバル化と域内統合が同時に進展するなかで、いかにして金融危機が勃発したのか。世界のマネーフローの実態を緻密に分析し、国際金融市場が抱える課題を浮き彫りにする。

  • 著者
  • 藤田誠一, 松林洋一, 北野重人 編著
  • 出版社
  • ミネルヴァ書房
  • 出版年月
  • 2014年04月
  • ISBN
  • 9784623067381

グローバル化と域内統合が同時に進展するなかで、いかにして金融危機が勃発したのか。また、グローバル・マネーフローはどのような変貌を遂げたのか。そして現在、その変動を監視・制御する方策が喫緊の課題となっている。本書は、このような状況に鑑み、世界のマネーフローの実態を緻密に分析し、国際金融市場が抱える課題を浮き彫りにする。気鋭の経済学者が集った研究成果が今、明らかになる。

ミネルヴァ書房 書籍紹介より


目次

  • 序章 グローバル・マネーフローのダイナミズム ——金融危機後の新たな課題
  • 第Ⅰ部 2000年代におけるグローバル・マネーフローの変化
    • 第1章 国際資金フローの新たな動き ——2000年代の潮流
    • 第2章 世界金融危機後のグローバル・インバランス ——経常収支調整の地域格差とその要因
  • 第Ⅱ部 域内資金フローの変化とユーロ危機
    • 第3章 ユーロ圏の域内不均衡と最適通貨圏の基準の内生性 ——産業構造・産業内貿易データによる検証
    • 第4章 ユーロ圏の隠れた救済メカニズム ——TARGET2インバランスの効果
    • 第5章 2000年代における欧州金融機関の対米投資 ——ミクロデータによる検証
  • 第Ⅲ部 金融危機後のグローバル・マネーフローの新たな潮流
    • 第6章 先進国金融政策の国際的波及 ——国際資金フローに対するグローバル・スピルオーバー効果
    • 第7章 新興国の資本流出入とグローバル・ショック ——金融危機と資本収支
    • 第8章 近年の新興市場国における国際資本移動と金融政策 ——小国開放経済のDSGEモデルによる分析
  • 終章 グローバル流動性の変動と制御 ——グローバル・プルーデンスの構築に向けて