ヨーロッパ文化遺産研究の最前線

ヨーロッパ文化遺産研究の最前線

EU委員会の活動を基盤とした報告書『文化遺産研究の革新に向けて』の日本語版と、その内容について理解を進めるための諸論考、座談会の記録などを合わせて収録。

  • 著者
  • ションコイ・ガーボル, 奥村弘, 根本峻瑠, 市原晋平, 加藤明恵 著・訳
  • 出版社
  • 神戸大学出版会 / 神戸新聞総合出版センター
  • 出版年月
  • 2023年03月
  • ISBN
  • 9784909364203

EU委員会の活動を基盤とした報告書 Innovation in Cultural Heritage Research 『文化遺産研究の革新に向けて』の日本語版と、日本の読者に対して、その内容について理解を進めるための諸論考、座談会の記録などをあわせて収録。

社会の基礎として歴史文化遺産が重要な意味を持つという視座は、日本の自然災害時における実践的な研究と多くの共通する要素を持つものであり、現代社会において、世界各地で、コミュニティレベルでの歴史文化の継承と新たな創造が課題となっていることを端的にしめす。

本書が、多様な歴史研究者、歴史文化関係者と市民によるネットワーク形成の一助となることを期待する。

神戸大学出版会 書籍紹介より


目次

  • 解題:現在主義、レジーム、「遺産」 ―ションコイ・ガーボルの「文化遺産」論をより深く理解するために―
  • 日本の読者に向けて
  • 文化遺産研究の革新に向けて ―統合的欧州研究政策のために―
    • 1 序論:欧州の文化遺産経験
    • 2 文化遺産の現状と背景
    • 3 現在の欧州文化遺産に関する事例的研究方法とその結果
    • 4 欧州文化遺産研究のパースペクティヴ
  • 「文化遺産」と歴史学の関係の定義
  • EU・日本の歴史と文化遺産に関する座談会