蘇った名作。蘇って名作となった住宅。そのリノベーションプロセスを建築学する。茅葺き屋根から近代和風、洋館まで、機能転用、移築、復元からPFIまで──時間と風景を受け継ぐデザイン手法を図解。
鹿島出版会 書籍紹介より
目次
- 現代工法で表現された茅葺き屋根 ―宝塚・玉瀬の家
- 建築の履歴、あるいは人生の履歴 ―考忠邸/恒見邸
- 時間を大地の風景にする方法 ―丈六の家/日和佐の家/石井重松の家
- 沖縄民家を現代風にアレンジする ―かんから・カン
- PFIによる保存再生の可能性 ―小笠原伯爵邸
- レストランに再生したJ.コンドル縁の建物 ―銀河館
- 来歴を読み解き伝えること ―米原市醒井宿資料館
- ヴォーリズ住宅を楽しむ店舗空間 ―旧忠田邸
- 蘇ったもてなし空間―伝統的座敷空間の再生 -山中温泉・芭蕉の館
- 移築保存の力は再生支援を表明した市民活動の存在 ―旧小熊邸
- 震災で被災した洋館の移築再生 ―武田薬品工業京都薬用植物園迎賓資料館
- 復元による再び蘇った大正洋館 ―文化のみち二葉館
- 移築された近代和風建築の典型 ―龍興寺客殿