ローマ帝国と地中海文明を歩く

ローマ帝国と地中海文明を歩く

地中海とその周辺に散らばる古代ギリシア、ローマの魅力的な遺跡の数々。21名の著者が各々1つの遺跡を論じた知的ガイドブック。

  • 著者
  • 本村凌二 編著/島田誠, 池口守, 佐藤昇 [ほか] 著
  • 出版社
  • 講談社
  • 出版年月
  • 2013年04月
  • ISBN
  • 9784062176958

地中海世界、そしてその周辺地域に散らばる古代ギリシア、ローマ時代の魅力的な遺跡の数々。一口に「ギリシア・ローマ」とはいっても、それぞれの遺跡には一筋縄ではいかない、複雑な、興味の尽きない歴史が刻まれている。あの神殿は、如何なる文化的背景の上には作られているのだろうか。あの都市は、どんな政治情勢から建設され、廃棄されたのだろうか。どのような人々が暮らし、どのようなものを手にし、どのようなものを口にしたのか。遺跡はやがてどのような扱いを受けるのだろうか。本書は、21名の著者が各々1つの遺跡を取り上げ、それぞれの視点から論じた、知的ガイドブックである。(なお、私は「ディデュマ(表紙写真)」の神殿を取り上げました)。

人文学研究科・准教授 佐藤昇


目次

  • 第一章 ローマ繁栄の光と陰を訪ねて
    • チルコ・マッシモ
    • フォロ・ロマーナと皇帝たちの大浴場
    • オスティア
    • ポンペイ
  • 第二章 帝国の周縁を彩る神殿と要塞・城壁
    • トルコ・ディデュマの神殿
    • 帝国東部の要・アンティオキア
    • エディンバラからハドリアヌス帝の長城へ
  • 第三章 地中海文明の源流を探索する
    • クレタ島のクノッソスとゴルテュン
    • サモトラケ島の神殿遺跡
    • 大英博物館に収蔵されたメソポタミア文明の遺物
    • アテネ考古学博物館の名品・秘宝 ほか